トヨタが、高齢者の交差点事故低減を目指して社会実験
高齢ドライバーの交通事故の約半数が交差点または交差点付近で発生していることから、トヨタ自動車株式会社が、高齢者の交差点事故低減を目指した社会実験を実施した。
社会実験は、愛知県豊田市内で募った50名の高齢ドライバーを使って、高齢ドライバーの事故がとくに多い交差点事故を対象に行われた。
実験では、ドライバーの車両にドライブレコーダーを搭載することで、高齢ドライバーの運転行動を分析。高齢ドライバーの事故原因の約半数を占める「安全不確認」(平成23年「ITARDA交通事故統計」より)などの運転行動について調査・分析した。
ドライバーの運転行動を調査、将来の技術に生かす
さらに同社は、高齢ドライバーを対象に、社会実験の結果を踏まえた安全運転講習会を開催。安全確認の重要性を啓発し、講習後は講習の効果を追跡調査した。
この他にも同社は、将来の技術開発の取り組みとして、車載カメラで一時停止標識や赤信号を認識して、ドライバーが高速で交差点を進入するのを音や表示で注意喚起する「交差点・注意喚起システム」を提供、その効果を調査・分析。同社が掲げる「交通事故死傷者ゼロの実現」を目指す。
編集部 つつみ さえこ

「トヨタ自動車、高齢者の交差点事故低減を目指し豊田市で社会実験」トヨタ自動車株式会社
http://www2.toyota.co.jp/jp/news/13/04/nt13_024.html