「生活と支え合いに関する調査」結果を公表
国立社会保障・人口問題研究所が24日、「生活と支え合いに関する調査」結果の概要を公表した。
調査は、家族の助け合いから、生活費用の担い手、生活に困難を抱える世帯の状況にいたるまで幅広く。人々の生活や、家族関係、社会経済状況の実態について把握するもので、今後、公的支援などの役割や社会保障制度の在り方について検討するための資料として使われる。
ひとり暮らしの高齢男性が社会的孤立傾向に
調査結果から、ふだんの会話の頻度が「2週間に1回」以下と答えた人が全体で2.1%と低かったのに対して、ひとり暮らしの65歳以上男性では16.7%と、性別や家族構成によって大きな差がみられた。
また、介護やお金の援助、災害時の手助けなどについて頼れる人がいるかどうかについて調査したところ、およそ7割から8割の人が頼れる人に「家族・親族」をあげているのに対して、ふだんの会話の頻度が「2週間に1回」以下のひとり暮らしの65歳以上男性は、「頼れる人はいない」が26.7%、「人には頼らない」が12.9%と答えており、頼れる人がいない割合が高い結果となった。
編集部 つつみ さえこ

「「生活と支え合いに関する調査」結果の概要を公表」国立社会保障・人口問題研究所※PDF
http://www.ipss.go.jp/ss-seikatsu/j/2012/seikatsu2012press.pdf