中学生に介護職の魅力を伝える「スタートノート」
福島県社会福祉協議会は中学生向けに介護や福祉の仕事を漫画で紹介する「スタートノート」を作りました。県内では福島第1原発事故の影響で介護職員不足が深刻化しており、スタートノートが介護職を目指す人を増やすことにつながれば、としています。
河北新報の報道によると、スタートノートはA4判カラーで12ページで、介護福祉士と社会福祉士、保育士の3職種をマンガで紹介しています。マンガは働いている人のコメント入りで、必要な資格や勤務できる施設の種類などの情報をQ&A方式で掲載するなど介護職に対する理解を深める工夫がされています。同会では今月上旬に県内の中学2年生約2万5000人に配布するほか、各市町村の福祉担当部署や教育委員会、社協など関係機関にも計1万5000部を配布する予定です。
中学2年生に配布するわけ
福島県では原発事故後、相双、いわきの両地域を中心に900人以上の介護職員が退職し、深刻な人手不足が発生しています。河北新報の報道によると、同会が2009年に介護専門学校の生徒に行ったアンケートでは、「介護職を志した時期」を「中学時代」と答えた人が半分以上いたそうです。そこで同会では進路を意識し始める中学生にスタートノートを配り、介護職のやりがいを伝えて希望者を増やしたい考えです。

介護の仕事に興味持って 福島県社協が漫画ガイド配布(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/07/20120701t65006.htm福島県社会福祉協議会
http://www.fukushimakenshakyo.or.jp/