自主性に期待したが
平成15年12月から、横浜市営地下鉄はすべての座席を優先席とする「全席優先席」制度を導入していた。ところが、「席を譲ってもらえない」などの乗客の声や、見直しを求めるご意見などが寄せられていた。
ただ平成23年8月に実施した乗客アンケートでは、この制度がお客様に浸透し、制度の継続を望む回答が過半数あったという。善意を期待したが逆に代わってもらいづらい状況にあったようだ。
(横浜市記者発表資料より)
今回、お年寄りや体の不自由な方、妊娠中の方など、本当に座席を必要とする人が利用しやすくなるよう、特に席の譲り合いをお願いする「ゆずりあいシート」を設置することした。表示シールも制作された。
もちろん「全席優先席」の気持ちでいてほしいとのこと。
ゆずりあいシートの設置内容
【設置場所】
現在各車両に1か所設置の「携帯電話電源オフエリア」に「ゆずりあいシート」を設置し、それ以外の席では席の譲り合いを呼びかける。「ゆずりあいシート」にはもちろんシールにより表示するが、それ以外の席でも、席の譲り合いを呼びかけるシールを掲出する。
車内や駅構内において実施している自動案内放送を変更し、特に「ゆずりあいシート」で、席を譲ってもらうよう呼びかける。
【実施時期】
シールでの表示、放送変更等の車内整備工事を7月下旬から順次開始し、整備工事が終了した車両から、「ゆずりあいシート」の運用を開始する。8月末までにブルーライン、グリーンラインの全列車の整備工事を完了、9月から全面実施となる予定。
なお、携帯電話の取扱いは変更しない。「携帯電話電源オフエリア」が「ゆずりあいシート」となるので、引き続き、このエリアでは携帯電話の電源オフにご協力を。
(横浜市記者発表資料より)
このエリアには、つり革はオレンジ色、床の色はえんじ色のしま模様、窓には携帯電話の電源オフをお願いするシールを掲出している。

横浜市記者発表資料
http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/kigyo