全国初の「パロ」を活用した介護研修
那覇市の特別養護老人ホーム那覇偕生園で、沖縄県の「最先端福祉ロボット技術を活用した健康関連サービス創出推進事業」の一環として、アザラシ型のメンタルコミットメントロボット「パロ」を活用することになりました。先月23日には開発者の柴田崇徳さんが同ホームを訪れ、介護職員11人に対し、「パロ」の認知症の人に対する効果を説明しました。
介護される人もする人も笑顔にする「パロ」
アザラシ型の「パロ」は60センチほどの大きさで、人に声をかけられたり、なでられたりすると、鳴いたり、体をくねらせたりといった反応をみせるロボットです。沖縄タイムスの報道によると、柴田さんは被介護者は「パロ」を使うことによってコミュニケーション能力の改善や社会性向上などの効果が得られるとし、認知症の人以外にも心のケアとして役立つと説明したそうです。
沖縄タイムスの報道によると、柴田さんは
「介護される人はもちろん、介護する人が笑顔でいられることが大切だ。その一助にもなると思う。経過報告を楽しみにしている」
と期待しているそうです。
同園では本年から始まった沖縄県の「最先端福祉ロボット技術を活用した健康関連サービス創出推進事業」の一環として、「パロ」10体を借り受け、来年3月まで活用することになっています。

癒し系ロボ介護に活用 那覇の特養 30日から(沖縄タイムス)
http://article.okinawatimes.co.jp/社会福祉法人 沖縄偕生会
http://www.kaiseikai.org/index.jsp世界一の癒し効果、アザラシ型ロボット「パロ」、いよいよ実用化(産業技術総合研究所)
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2004/