高齢者を守ろう
神奈川県内の交通事故発生件数は、死者数、負傷者数ともに減少傾向にあるが、高齢者(65歳以上)の交通事故件数は、平成15年以降、全事故に占める割合は、平成15年の15パーセント台であったのに、平成23年には24パーセント台に達している。
(画像はイメージです)
今年の上半期には、高齢者が関係する交通事故件数は、4,468件と全事故の25.7パーセントを占めている。特に、死者数は前年同期よりプラス9人と大幅に増加している。
死者数の割合で見ても、これまで約3割前後で推移していたが、平成22年には約4割まで上がっている。
増加傾向にある高齢者交通事故の減少をめざして、神奈川県交通安全対策協議会は、高齢者事故の割合が高い25市区町村(11市3区11町)を、9月1日付けで「高齢者交通事多発地域」に指定した。
指定基準
平成24年上半期の高齢者関係交通事故発生状況をもとに次の(1)または(2)に該当する市区町村とする。
(1) 高齢者人口1万人当たりの高齢者が関係する事故の発生件数が30件以上の市区町村(県内平均 23.9件)
(2) 全交通事故の発生件数に占める高齢者が関係する事故の割合(構成率)が、30パーセント以上の市区町村(県内平均 25.7%)
平成23年度から指定基準を見直し、(1)では
「35件以上」を
「30件以上」に、(2)では構成率が
「県平均より10ポイント以上」を
「30パーセント以上」としている。
指定地域 25地区(11市3区11町)
【指定基準(1)によるもの13地区(5市3区5町)】
「横浜市西区」「横浜市中区」「相模原市中央区」「平塚市」「厚木市」「大和市」「伊勢原市」「座間市」「寒川町」「大井町」「開成町」「箱根町」「愛川町」。
【指定基準(2)によるもの17地区(6市11町、うち5町は(1)と重複)】
「横須賀市」「鎌倉市」「茅ヶ崎市」「逗子市」「三浦市」「南足柄市」「寒川町(*)」「葉山町」「二宮町」「中井町」「大井町(*)」「山北町」「開成町(*)」「箱根町(*)」「真鶴町」「湯河原町」「愛川町(*)」。(*印)は重複を示す。
指定地域には、パンフレットなどの広報啓発物品の支援や、警察官をはじめ交通安全団体と協働で実施する各種対策を優先して行う。

神奈川県記者発表資料
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p510668.html