高齢者のQOLの向上にも
転倒による大腿骨頚部骨折は、高齢女性に多く発生し、「要介護状態」や「寝たきり」になる主原因のひとつとなって、高齢者自身の生活のみならず、介護にあたる家族の負担も高くなる現状である。
介護の軽減、医療費の削減、病院・介護施設におけるリスク管理といった点からも、転倒防止は重要な課題となっている。
衝撃吸収パッド(株式会社カネカニュースリリースより)
各調査・研究によれば、骨折防止に効果がある対策は、薬物療法とヒッププロテクターの着用とされているなか、10月12日、株式会社カネカから衝撃吸収パッド付きインナーウェア『カネカヒッププロテクター』(婦人用)が発売される。
カネカヒッププロテクターの概要
カネカヒッププロテクターのパッドは、材料にカネカが独自開発した衝撃吸収性に優れるイソブチレン系熱可塑性エラストマー「SIBSTAR®」を使用。名古屋大学と芝浦工業大学との共同研究を通して開発した衝撃吸収性と衝撃拡散性の2つの機能を付与することに成功した。
また、国立長寿医療研究センター病院協力を得て、同病院での実用評価結果を製品設計に反映させ完成度を高めた。
<仕様およびバリエーション>
○衝撃吸収パッド イソブチレン系熱可塑性エラストマー
○インナーウェア(婦人用)
・身生地:綿75%、ナイロン20%、ポリウレタン5%
・レース部:ナイロン、ポリウレタン
・サイズ:L(ヒップ92~100cm)、M(ヒップ87~95cm)、S(ヒップ82~90cm)
・カラー:ピンク、ラベンダー
(株式会社カネカニュースリリースより引用)
カネカヒッププロテクターは、ユアヘルスケア株式会社(カネカグループ)を通して販売していくが、同社以外の販売店からについても今後計画していくそうだ。

株式会社カネカニュースリリース
http://www.kaneka.co.jp/service/news/121003