根底には介護者の負担が大きいことが
老老介護や、協力者がなく一人で介護をしている人が増え、介護疲れなどが原因による「虐待」がメディアで取り上げられることがあります。株式会社エス・エム・エスが運営する「安心介護」では、会員を対象に介護現場における「虐待」の実態調査を実施しました。
同調査では全体の26%が虐待をしてしまったと回答し、また全体の30%が虐待をしそうになったと回答しています。この結果から56%もの家族介護者が、過酷な介護状況におかれていることがうかがえました。
介護者の疲労を軽減することが重要か
・調査対象:「安心介護」会員
・有効回答数:207
・調査方法:「安心介護」サイト内
(PR TIMES/SMSプレスリリースより引用)
【家族介護者の26%が虐待経験。種類は心理的虐待が80%以上】
日常的に介護をしている人で、虐待経験ありと回答した人は26%となりました。
虐待の種類では「暴言や、いやがらせ」などの心理的虐待が85%と最も多く、次いで「暴力的な行為」などの身体的虐待が42%、介護放棄・放任が17%という結果となりました。
介護に対する親族の理解・協力が得られなかったため介護放棄や放任などをしてしまうとの意見が目立ちました。
【家族介護者の30%が虐待しそうになったことがあると回答】
虐待経験「なし」と答えた人(全体の74%)に、虐待をしそうになったことはあるかの調査を行った結果、41%が「虐待をしそうになったことがある」と回答、全体の30%が「虐待をしそうになったことがある」と思ったことがあるということです。
虐待をしそうになったことがある頻度としては、「1か月に1回以上」と回答した割合が59%、「週に1回以上」と回答した割合が30%と、かなり高い傾向がみられました。
虐待をしそうになった理由はさまざまですが、根底に「介護者の疲労」があると思われます。

「安心介護」
http://ansinkaigo.jp/PR TIMES/SMSプレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/