限られた時間で
株式会社エス・エム・エス運営の、「安心介護」は、会員を対象に介護現場における家族介護者(家族介護者とは、高齢者の介護をされている家族のこと)の、「介護に費やす時間・休息時間」の実態調査をした結果を発表した。
高齢化社会が進み、報道では、介護疲れが原因による事故・事件が多発している現状で、介護の在り方などについて高い注目を集めている。
結果からは、家族介護者は1日の1/5 以上を介護に費やし、また介護と同時に仕事や家事も行っているため、自由時間・休息時間をほとんどとれていないことがうかがえる調査結果となった。
調査結果概要
・調査対象:「安心介護」会員
・有効回答数:227
・調査方法:「安心介護」サイト内
・調査期間:2012年2月7日~2012年5月15日
【家族介護者、1日5時間以上介護が54%】
家族介護者に支援者がいるかどうかで費やす時間は大きく差が出た。「近くに協力的な親族がいない」人は1日あたり8時間以上を介護に費やしている(34%)「近くに協力的な親族がいる」人の18%と比べて約2倍となった。
全体では家族介護者のうち54%が1日あたり5時間以上介護に費やしている。
【家族介護者、1日1~3時間しか休めていない人が68%】
家族介護者のうち68%が1日に1~3 時間程度しか自由時間・休息時間がとれていないと回答している。
家族介護者が自由時間・休息時間をとるために利用するサービスとして、「保険外サービス」や「地域のボランティアサービス」などは全体の3%ほどしか利用が見られず、まだまだ介護現場には浸透していないことがうかがえる。
一方、44%が「介護保険サービス(ショートステイ)」を利用し、25%が「介護保険サービス(訪問介護等の在宅サービス)」を利用していると回答した。
自由時間・休息時間を確保できた時に行っていることとしては「ネットで情報検索」「友人に会って会話をする」という意見が目立つなか、「習い事などの趣味や映画鑑賞・読書をする」がもっとも多かった。
また、自由時間・休息時間が確保できたらやりたいことは「温泉や、海外旅行」「まとまった睡眠」がもっとも多く、「マッサージ、何もしないでゆっくり」という意見も目立った。
(記事中引用部・画像は、PR TIMES/株式会社エス・エム・エスプレスリリースより)

「安心介護」
http://ansinkaigo.jp/PR TIMES/株式会社エス・エム・エスプレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/