「老人性低体温症」に注意!
高齢者が寒さで体の深部の体温が35度以下に下がった状態を「老人性低体温症」と呼び、寒さが厳しい今の時期は本人または周囲は注意が必要です。
とくに高齢者は、若い頃に比べて基礎代謝が落ちて体温を保つ機能が低下しているなどが原因で発症し、家の中でも発症するケースも少なくありません。
万が一、「老人性低体温症」を発症したら?
「老人性低体温症」は主に、軽度(35~32度)・中度(32~28度)・高度(28度以下)3つに分類されます。
主な症状は、「体が激しく震える」、「思考が鈍くなる」などで、ひどい場合は「昏睡状態に陥る」など、心拍数や呼吸などが弱くなり生命の危険が高くなります。
少しでも「老人性低体温症」の疑いがある場合は、暖かい衣類に着替える、湯たんぽなどを使って体を温める対策をしましょう。またご家族が発症した場合は、毛布にくるむなどして体温を上げる対策をし、すぐに病院にかかりましょう。
編集部 つつみ さえこ

「低体温症」メルクマニュアル医学百科
http://merckmanual.jp/mmhe2j/sec24/ch291/ch291b.html「体温調整機能が低下してくる」テルモ体温研究所
http://www.terumo-taion.jp/health/senior1/03.html