離れて住む親の自宅へ介護の専門家が訪問
株式会社イーウェルは、福利厚生パッケージサービス「WELBOX」において、特定非営利活動法人海を越えるケアの手が提供する介護サービス「高齢者見守り訪問サービス&レポート」の取り扱いを開始したと2016年2月17日(水)に発表した。
サービス内容
「高齢者見守り訪問サービス&レポート」は、公的資格を持つ介護福祉士やケアマネージャー、看護師などの介護の専門家が高齢の親の自宅を訪問。専門家ならではの視点で生活の様子や日常に潜む介護リスクを見出し、依頼主である社員へレポートするサービスだ。
同サービスを活用することで、離れて暮らす親の様子を定期的に知ることができ、現在抱える問題点や介護リスクを顕在化することで早期の課題改善を行える。
また、介護開始時の手続きや地域で受けられる支援サービスの窓口を紹介。地域に根付いた専門家による適切な情報提供を受けることができるとしている。
「隠れ介護」社員の増加
厚生労働省の発表では、要支援・要介護認定者の数はこの15年間でおよそ2.8倍に増加、2015年には600万人を超えている。一方で、介護を担う世代は縮小、一人あたりの介護負担は今後確実に膨らむことが予想されている。
こうした状況に対する介護に関する企業の支援体制はまだまだ不十分だ。「隠れ介護」と呼ばれる社員の増加も問題視されている。周囲の理解や支援を期待できず、昇進に響くなどの不安から勤務先に介護に直面していることを申告しないのだそう。
隠れ介護者は介護休業・休暇を利用しないことも多く、企業はその取得状況から実態やニーズを把握できず、支援体制の構築が進まないという悪循環に陥っている。
介護離職問題に早急に向き合う必要性
今後、30代から50代の働き盛り世代が仕事と介護の両立をせざるを得ないケースはますます増えることが予想される。
企業は、膨大な労働力の損失を防ぐためにはこうした介護問題に早急に向き合う必要がある。
イーウェルは同サービスを通じ、早いうちから親の心身・生活状況を正確に把握することで介護リスクを軽減し、従業員の仕事と介護の両立をサポートしていきたいとしている。

株式会社イーウェルのニュースリリース
https://www.ewel.co.jp/2016/02/