坪田譲治文学賞などを受賞しているまはら三桃氏
6月28日、まはら三桃氏による新刊「奮闘するたすく」が発売された。この新刊は小学5年生の男の子である佑(たすく)が主人公で、彼の祖父が認知症になり、デイサービスに連れていき、介護現場を子どもの視線で描写した物語である。
著者のまはら三桃氏は1966年福岡県北九州市の生まれ。2005年に「オールドモーブな夜だから(後に「カラフルな闇」に改題)」で第46回講談社児童文学新人賞の佳作に入選、2012年には「鉄のしぶきがはねる」で第27回坪田譲治文学賞などを受賞している。
介護施設での体験を夏休みの自由研究に
祖父とともに向かったデイサービスで佑は要介護者やスタッフに出会う。友人の一平とともにこの介護施設に通い、その体験を夏休みの自由研究にすることになった彼は、介護する人、祖父を含めた介護される立場の人それぞれの思いに気づかされる。
この新刊は認知症介護漫画「ペコロスの母に会いに行く」の著者である岡野雄一氏が推薦。「ペコロスの母に会いに行く」はテレビドラマ化、映画化、舞台化もされたベストセラーである。「奮闘するたすく」は四六版で240ページ、講談社により1,400円(税別)にて発売中である。
(画像はプレスリリースより)

『奮闘するたすく』(まはら 三桃)
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