新薬の有効性などを検討する第2相臨床試験を開始
富士フイルムホールディングス株式会社のグループ会社の富山化学工業株式会社が、アルツハイマー型認知症患者に対して、高い治療効果が見込める治療薬として注目されているアルツハイマー型認知症治療薬「T-817MA」の有効性と用量反応性を検討する国内での第2相臨床試験を先ごろ開始しました。
米国でも同様の第2相臨床試験を実施
また、2014年6月からは米国でも、富士フイルム株式会社と全米最大のアルツハイマー型認知症の研究機関である「Alzheimer’s Disease Cooperative Study(アルツハイマー・ディジーズ・コーオペレイティブ・スタディ)」とが共同で、国内での試験と同じ用法・用量の第2相臨床試験を開始。「T-817MA」開発の加速に向けた研究に取り組んでいます。
京大との共同研究で「T-817MA」の開発をより一層加速
さらに、富士フイルムグループは今後、患者由来のiPS細胞を用いて「T-817MA」の有効性を予測するバイオマーカーの特定などを目指す、京都大学iPS細胞研究所との共同研究を活用し、「T-817MA」の開発をより一層加速させていく意向を示しています。
編集部 つつみ さえこ

「米国の第2相臨床試験でアルツハイマー型認知症研究機関と共同で試験を開始」富士フイルムホールディングス株式会社
http://www.fujifilmholdings.com/ja/news/2014/0609_01