高齢者の排泄行動を妨げる要因を検証
ユニ・チャーム株式会社は、大人用紙おむつ使用者を対象に高齢者の排泄実態についてアンケート調査を実施、在宅や介護施設で排泄行動を妨げる要因を検証した。
(画像はニュースリリースより)
ユニ・チャームの使命とは
高齢者の介護に関する問題が深刻化する中、政府は「健康日本21」を発表し、国民の健康を増進させ社会保障費の負担軽減を目標に掲げている。
同社は、紙おむつを使用することで高齢者の閉じこもりを予防し、高齢者の「生活機能の維持・回復」や「できることを増やしていく自立」を手助けすることを使命だと捉えている。
「ついつい」手伝ってしまう原因は?
一方で、介護に携わる人は被介護者の排泄行動を「ついつい」手伝ってしまうというケースも多いとのこと。
こうした背景から、同社では今回、介護者に負担となる排泄介護の実態を調査するため、アンケート調査と紙パンツの着脱の様子について検証を行った。
調査結果
アンケートによると、「トイレやポータブルトイレで排泄させてあげたい」と望む介護者は全体の86.4%。
一方で、被介護者が紙パンツをはく際に「ついつい」手伝ってしまう理由として、「安定した立位がとりにくい」「転倒の危険がある」などの意見が多く見られた。特に、紙パンツを引き上げる動作のときに手伝ってしまうそうで、紙パンツが引っかかって上がらない部位としては「おしり」という回答が約6割を占めていた。
検証結果から見えてきたもの
検証の結果、排泄ケアに関し介護者の思いと実態には大きな開きがあるとしている。
自立した生活へのためには、トイレでの排泄が重要と考える反面、「転倒などで怪我をさせたくない」という意識も強いことがうかがえる。
同社では、はきやすく安定して排泄動作が行える製品を提供することで、本人の自尊心を傷つけずに生活の範囲を広げる排泄ケアのサポートをしていきたいとしている。

ユニ・チャーム株式会社のニュースリリース
http://www.unicharm.co.jp/company/news/