「認知症ケアの最新事情」
株式会社ダスキンが展開するホームインステッド事業は、マスコミを対象としたセミナー「認知症ケアの最新事情 ~認知症高齢者のQOLを高める五感刺激と色彩福祉の可能性~」を2015年12月7日(月)に開催した。
五感刺激で認知の「予備力」を蓄える
セミナー当日は、第1部に大阪大学大学院人間科学研究科の佐藤 眞一教授が登壇し、認知症ケアの最新事情について講演を行った。
認知症のひとつであるアルツハイマー病を発症した場合は、元の状態に戻すことはできないと言われている。教授によると、健常者や軽度認知障がいの人に五感刺激を与えることで、認知の「予備力」を蓄えることが大切だとのことだ。
色彩が生活を豊かにする
第2部では、佐藤教授とともに「色彩組色ドリル」の開発に携わった株式会社カラースペース・ワム 代表取締役のヨシタミチコ氏による、色彩と認知症の関係についてのトークセッションを開催。
色彩には物や人などの印象を変える力と、「楽しい」「悲しい」などの心理のあり方を変える力があり、住環境に色を取り入れることで介護の現場をより豊かなものにできるという考えから、「色彩組色ドリル」の開発がスタートした。
「色彩組色ドリル」について
「色彩組色ドリル」は、色と色を組み合わせて表現する「組色」表現を使いながら、頭と手を使ってコミュニケーションをとる手法。
五感のうち人間にとって特に大切な「視覚」の中でも特に色彩を使い、心理学において認知機能のひとつである「結晶知能」を刺激、言語力・洞察力・理解力・想像力・コミュニケーション力・内省力の6つの効果で脳力を活性化させる。
ホームインステッド事業でも「色彩組色ドリル」を今年10月より導入し、認知症高齢者のQOL(生活の質)向上に役立つと期待されている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ダスキンのプレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/