QLifeが今夏の猛暑による健康被害状況について緊急アンケートを実施
総合医療メディア会社の株式会社QLifeは、2013年夏の猛暑による熱中症などの健康被害状況について緊急アンケートを実施した。
(Qlifeプレスリリースより)
アンケートは、2013年8月15日と8月16日に、クリニックなどで一般内科の外来診療を行っている医師を対象に、インターネット調査により実施。有効回収数は243名。
3人に2人の医師が熱中症患者を診察
この夏、3人に2人の医師が「熱中症の患者を診察した」と回答した。うち15%の医師が「重症患者を診察した」と答えた。医師1人あたりの症状別人数では、軽症が10.4人、中等症が2.6人、重症は0.5人で、合計13.5人に上る。
また、2012年夏との比較でも、半数以上の医師が「患者は去年より多い」と回答した。
横紋筋融解症や急性腎不全も!印象に残った症例は?
印象に残った患者例について挙げてもらったところ、横紋筋融解症や腎不全に至る「重症」のケースがあったことがわかった。水分補給不足となる原因として、「認知症」や「嚥下障害」、「夏休みの宿題のプレッシャー」や「ダイエット」など多様なケースがあることもわかった。
また、窓を開けて扇風機を使用していたにもかかわらず発症したケースや、そもそもエアコンがないと言われたという回答もあった。老人ホーム内にいても発症したケースもあった。
熱中症予防のために行政や社会が取り組むべきこと
熱中症予防のために社会が取り組むべきことについて聞いたところ、行政やメディアによる「より一層の情報提供」を求める声が最も多かった。他にも、「高齢者への見回り対策を強化すべき」という意見や、「夏の昼間は電力料金を抑制してクーラーを使いやすい環境にすべき」という意見もあった。
猛暑による影響
熱中症以外でも、猛暑による影響は大きいようだ。「この夏、急増している病気や怪我は?」という質問では、「ハチ刺され」という回答が最も多かった。一般的に暑い日が続くと、ハチの活動が活発化する傾向にあり、人によってはアナフィラキシーショックを呈することもあるので注意が必要だ。
他にも今夏に急増した症状として、流行が拡大した手足口病や、猛暑で冷やし過ぎたことによる夏風邪、ゲリラ豪雨での低体温症などが挙げられた。

【緊急調査】2013年夏は内科医の3人に2人が熱中症患者を診察。うち15%は「3週間の入院加療が必要」な重症
http://www.qlife.jp/square/hospital/story36096.html