「ターミナルケア」をおこなう120施設を対象にアンケート調査を実施!
高齢者に向けて介護施設紹介事業をおこなっている「あいらいふ入居相談室」では、「ターミナルケア」をおこなう主に首都圏の有料老人ホーム120施設において、2013年10月にアンケート調査を実施した。
そしてこの度、その結果が発表されることとなった。
(この画像はアンケート結果詳細より)
7割の施設で看取りに向けたスタッフ教育
調査においてはまず、看取りケアをおこなっているスタッフについてが尋ねられた。その結果、約9割の施設において「日々のケアをおこなうスタッフ」が看取りケアをおこなっていることが明らかとなり、看取りのための特別なスタッフを設けている施設はわずか9%であった。
そして、看取りに関するマニュアルや行動指針を作成しているホームは約7割となり、看取りに向けたスタッフ教育をおこなっているホームも約7割となった。
最近では、施設で最後を迎えたいと考える人は増加傾向にあり、看取りに対する希望を聞くタイミングについては、「入居時」「延命治療が必要になったとき」「入院が必要となったとき」など、複数回にわたって希望を訪ねるホームが多く見られた。
「ターミナルケア」に関する独自の取り組み
「ターミナルケア」を実施している施設においては、看取り後のスタッフに向けた心のケアも重要と考えられているようで、約6割の施設において、こまめな声かけがされたり、家族からの感謝の言葉を共有したりしていることも分かっている。
さらに調査では、ターミナルケアに関する各施設の独自の取り組みも調べられている。看取りに際して大切にしているポイントにあげられたのが、「医師との連携・看護体制」のほかに、「家族との密な連絡」「家族の希望」「スタッフ間、担当医との連携」など。
しかしその一方で、施設が家族に協力してほしいポイントには、「面会に来てほしい」「密な連絡を築きたい」などがあげられ、施設入居後も、家族にコミュニケーションを図ってほしい、家族の意向を確認したいなどの理由から、家族に役割を求める様子がうかがえた。

あいらいふ入居相談室によるプレスリリース
http://www.soudan.i-life.net/news.php?n_id=35アンケート結果詳細
http://soudan.i-life.net/asset/201312_release_report.pdf