浴室換気乾燥暖房機の売り上げが急増
株式会社昭和電気産業は、2013年10月から12月までの浴室換気乾燥暖房機の販売台数が、対前年比で43.8%上回ったと発表した。
(画像はプレスリリースより)
強い寒気の影響でヒートショックによる事故が多発
今季一番となる強い寒波が居座り、日本列島は厳しい寒さが続いている。 住居内の急激な温度変化(ヒートショック)が原因によると思われる事故が、日本全国で報告されている。
地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターのレポートによると、2011年は約17,000人の人々がヒートショックにより死亡したと推計されている。寒冷地域だけではなく、日本全国で事故例が報告されている。
ヒートショックが何故起こるのか
ヒートショックによる死亡だと考えられる多くの例は、高齢者が浴槽で失神して、そのまま溺死に至るというケースだ。
暖房された部屋から、脱衣室などの暖房設備のない場所で裸になり、さらに40度近くのお湯を張った湯船につかる、という行為は、急激な温度変化を身体に及ぼし、血圧を大きく上下させる。その結果、失神や心筋梗塞、脳卒中などを発症し、そのまま浴室内で溺れてしまう危険があるという。
昭和電気産業の取り組み
ヒートショックの予防には、脱衣室と浴室内両方の暖房が必要だ。
住宅設備の提案から工事までを行う昭和電気産業では、短時間で浴室や脱衣室を温めることができる「浴室換気乾燥暖房機」や「涼風暖房機」などの提案を行っている。大掛かりなリフォームも不要で、既存に設置された換気扇、または換気口や通風口を利用して、暖房機を設置することができるとのこと。
同社では、ヒートショックに関しての注意喚起と、住宅関連事業を通してその予防策を推進していきたいとしている。

昭和電気産業のプレスリリース
http://www.value-press.com/pressrelease/120306