買い物や緊急時の避難に便利な電動カート
小型電気自動車の開発・販売を行うみちのくトレード合同会社は、2014年夏より、買い物や緊急時の避難に便利な電動カート「おさんぽEV とれ蔵」の販売を開始する。
開発の背景
多くの人が犠牲となった東日本大震災。その多くは60歳代以上の高齢者であり、一人で避難できない高齢者を迎えに行った家族が津波にのまれるケースもあったという。また、首都圏でも公共交通機関が麻痺し、道路の大渋滞により帰宅困難者が続出した。
現在でも、脚を悪くしたなどの理由により移動が困難な高齢者が増え、日常生活にも支障をきたしている。「交通弱者」や「買い物難民」などという言葉が生まれるほどである。
これらの問題を解消するため、同社では免許が不要で移動に便利な電動カートの開発を行った。
性能・特長
「おさんぽEV とれ蔵」は、子供からお年寄りまで誰でも簡単に公道(歩道)を走行できる電動カート。
走行速度は最高時速6km/h、1分間に100m、5分間で500mを移動できる速さだ。また、家庭のコンセントから充電可能。一回の充電で12〜20kmの走行が可能とのこと。最大積載重量は100kgで、坂道も楽々登ることができる。
座席下には買い物かごを収納でき、普段の買い物にも便利。緊急時には、買い物かごに食料や水、着替えなどの非常用携行品を収納し、避難することもできる。
回転式クッションシートで脚の不自由な人でも乗り降りが楽。背もたれは乗り降りの際の手すりとして使用できる。

津波からの避難に便利な電動カートを発売
http://www.value-press.com/pressrelease/121535