「軽さ」を実現した緊急救助用バール
株式会社タニコーが製造・販売する女性や高齢者でも扱いやすい「軽さ」を実現した緊急救助用「ラクラク39バール」が、学校・病院・銀行などの公共機関や各自主防災組織で続々と導入されている。
(画像はプレスリリースより)
開発の背景
同社の代表取締役である水谷は、19年前の阪神・淡路大震災を体験し、本格的な救助が入るまでの数日間、救助用の道具不足で人々が苦労しながら救助活動をしていたのを目の当たりにした。
しかし当時販売されていたバールは細く重たく、女性や高齢者にはいざというときに使いづらいのではないかと感じた。そこで、同社の持つプレス加工技術で、もっと楽に使えるバールを作れないかと考え開発を開始した。
「ラクラク39バール」の特徴
商品名は「ラクラク39バール」。自動車のフレームなどに使用する「高張力鋼管」を採用。その特徴を活かし、女性や高齢者でも楽に使える軽さと800kgまであげることができる強さを兼ね備えた製品を開発した。
バイクのガソリンタンクキャップなどの加工に使う「ローレット加工」を採用し、作業時の手滑りを解消。また、緊急時にも存在が目立つよう5色のカラーバリエーションを用意した。
災害初期の救助活動に活躍
「ラクラク39バール」は、倒壊した家のがれき除去や地震で開かなくなったドアのこじ開け、動けなくなった車の窓を割って中にいる人を救助するなど、災害時の初期活動に役立てることができる。
必ず来ると言われている首都圏の大震災に備えて、家庭や公共施設などに一つ用意しておくといいかもしれない。

プレスリリース
http://www.atpress.ne.jp/view/43904