一人暮らしの高齢者を孤独から守るために
NECは9月9日、滋賀県長浜市が実施する一人暮らしの高齢者を支援するための実証実験に、自社製品を提供すると発表した。
新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛などに伴い、人との交流や社会活動が減少する傾向にある。特に一人暮らしの高齢者が地域内での孤立したり、心身機能が低下したりするリスクが懸念されている。
このような事態を受けて長浜市では、NECのコミュニケーション・ロボット「PaPeRo i(パペロアイ)」を活用した高齢者の見守りと、健康的な生活をサポートする「みまもり パペロ」サービスの実証実験を行う。
この実験は一人暮らしの75歳以上の高齢者10名を対象に、9月17日から11月16日までの2か月間実施される。非対面での見守りや健康づくりの支援体制を構築する際の課題や有効性を検証するのが目的だ。
見守りだけでなく家族との交流や脳トレも可能
今回NECが提供するサービスには、顔検知機能や音声認識AI技術、クラウドサービスが融合されている。
高齢者を見守るだけでなく、ロボットとの会話や家族とのメッセージ・写真などのやりとりを通じて一人暮らしの孤独感を癒すほか、脳トレや体操の動画視聴などによって、心身の健康もサポートする。
長浜市では実証実験の結果を踏まえ、来年度以降にロボットや見守りサービスといったICT機器を活用した高齢者の見守り・健康づくり支援事業を検討していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)

日本電気株式会社のプレスリリース
https://jpn.nec.com/press/202009/20200909_02.html