2017年秋に製品化へ
株式会社トライフは、研究を進めている天然抗菌剤「ネオナイシン-e」が、口腔カンジダ症を引き起こす原因真菌(酵母)に対して強い抗菌効果を示すことを確認したと発表した。
この研究は、九州大学大学院農学研究院と株式会社優しい研究所との産学連携によるものであり、今秋には、「ネオナイシン-e」を配合した口腔ケア製品の発売を予定している。
「ネオナイシン-e」は、植物性乳酸菌が作る天然の抗菌ペプチド(たんぱく質)「ナイシンA」とブルガリア産のダマスクローズの精油を、独自の配合比で組み合わせた天然抗菌剤である。
カンジダ・虫歯菌・歯周病菌に優れた抗菌効果
虫歯や歯周病は、細菌による感染症であり、日本人で虫歯がある人は全人口の90%、歯周病を患っている人は70%といわれている。口腔内細菌の増加は、高齢者を中心に1日に300人もの死亡原因となっている誤嚥性肺炎のリスク要因として問題視されている。
口腔カンジダ症は、口腔内の常在菌であるカンジダによる感染症。治療は、口腔ケアのほか、抗真菌剤(カビを殺菌する強力な合成殺菌剤)や、樹木系精油などの飲み込んだ場合に安全性が心配な天然製剤が使用されている。
口腔カンジダ症は、口腔ケアのみで殺菌・治癒することが難しく、抗真菌剤や天然製剤の使用には耐性菌や副作用の問題があるため、飲み込んだ場合でも安全で効果の高い治療薬が世界中で求められていた。
「ネオナイシン-e」は、天然成分100%の抗菌剤である。飲み込んでも安全であり、虫歯菌、歯周病菌、カンジダへの抗菌効果がある天然原料として有効活用が期待されている。
(画像はオーラルピースのウェブサイトより)

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p.htmlネオナイシンとは オーラルピース
http://oralpeace.com/neonisin