終末期の苦痛を和らげるビハーラ
2018年2月17日と18日、京都府京都市下京区にある浄土真宗本願寺派(西本願寺)が阿弥陀堂などにおいて、「ビハーラ活動全国集会」を開催、参加者を募集している。第16回となる今回は30周年記念大会となっている。
対象となるのは、各教区(特区)ビハーラ活動者のほか、ビハーラに関心がある人も参加できる。
ビハーラは終末期の苦痛を和らげ、精神的ケアを行う活動のことで、西本願寺では医療や介護現場で活動するビハーラ僧の養成研修会の実施、会員の相互交流を図り、また、ビハーラ僧が常駐している「あそかビハーラ病院」を運営している。
講演・意見交換会・夕食懇親会・分科会
本来、ビハーラとはサンスクリット語で寺や休息できる場所のことを指し、転じてがんなどの病気の終末期における苦痛緩和などの活動のことをいう。一般的には同様の意味を持つ言葉として、ホスピスという言葉がよく知られているが、これはキリスト教由来の言葉であるため、仏教界ではビハーラという言葉が用いられる。
仏教では人間として逃れられない苦しみとして、生きること、老いること、病むこと、死ぬことの4つを生老病死(しょうろうびょうし)の四苦としており、ビハーラ僧は終末看護や終末看死に臨み、医療機関スタッフと連携してケアに当たっている。
この全国集会では、京都大学大学院政策のための科学ユニット特任教授で、宗教学者のカール・ベッカー氏が基調講演を行い、ベッカー氏やビハーラ活動推進委員会委員の野村康治氏などによる対談が行われる。また、意見交換会、夕食懇親会、分科会なども予定されている。
開催日: 2018年2月17日(土)~18日(日)
場所: 京都 西本願寺
京都府京都市下京区堀川通花屋町下ル
費用: 10,000円(参加費3,000円・懇親会費7,000円)
定員: 500名
申込締切: 2017年12月6日(水)
(浄土真宗本願寺派のサイトより引用)
詳しくは以下リンク先の浄土真宗本願寺派のサイトまで。
(画像は浄土真宗本願寺派のサイトより)

第16回ビハーラ活動全国集会・30周年記念大会 募集について
http://social.hongwanji.or.jp/html/c11p6.html