新見市にて高齢者の健康支援に向けた取り組み開始
少子高齢化の進行や地方の過疎化により、病院への通院が困難な高齢者が増えている。また、一人暮らしの高齢者も増加傾向にあり、孤立による健康悪化や生活の困難も懸念されている。
こうした背景を受け、Nurse and Craft株式会社(以下、Nurse and Craft)は2月12日、高齢者向けヘルスケアサービス「STARTWELL」の導入を見据えた実証実験を開始すると発表した。
この取り組みは、新見市および新見公立大学との連携のもと、同市豊永地区にて3月から5月までの3か月間実施される。
「STARTWELL」は、Fitbit(健康データを記録するウェアラブルデバイス)を活用した24時間モニタリングと、定期的な尿検査キットの提供により、利用者の栄養状態を把握するサービス。得られたデータを基に、疾病管理や予防活動の支援、QOL(生活の質)の向上を目指す。
新見市は岡山県の北西端に位置し、高齢化率は約44%。単身高齢者世帯は約1,900世帯にのぼり、人口減少と高齢化が進んでいる。さらに、中山間地域であるため、医療・介護従事者の不足や医療アクセスの課題も深刻だ。
実証実験のポイント
今回の実証実験では、「STARTWELL」による睡眠改善や見守り環境の社会的受容性の検証に加え、新見公立大学看護学科の学生を通じたサービス提供の有効性の検証、食生活の実態把握と個々のライフスタイルに適した栄養改善の提案を行う。
また、検証を通じた一次予防の効果を示すことで、行政サービスの質の向上やコスト削減を目的とした民間委託の導入を視野に入れている。
Nurse and Craftは、「STARTWELL」の導入により、高齢者の健康不安や孤独を軽減し、「病気の有無にかかわらず、高齢になっても一人暮らしになっても、いきいきと暮らせる新見市」の実現に向け、地域課題の解決を図るとしている。
(画像はプレスリリースより)

Nurse and Craft株式会社のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000069521.htmlNurse and Craft株式会社のホームページ
https://nurseandcraft.io/