伝わりやすい言葉がけで家族もラクに
12月22日、認知症の人に伝わりやすい言葉がけを紹介している新刊『認知症心理学の専門家が教える 認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ』が株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンより発売された。四六判並製、192ページ、価格は1650円(税込)である。
著者は大阪大学名誉教授で、大阪府社会福祉事業団体特別顧問、医学博士の佐藤眞一氏である。同氏は認知症の心理学などを研究しており、これまでの著書・共著には『マンガ 認知症』『認知症plusコミュニケーション 怒らない・否定しない・共感する』『心理学で支える認知症の理論と臨床実践』などがある。
また、新刊には介護ジャーナリストで、一般社団法人マリーゴールド理事、NPO法人タダカヨ理事の島影真奈美氏が執筆協力の形で参加している。
認知症の人とのコミュニケーションに
認知症の人を介護する上で、自分が言いたいことを上手く伝えられないといった悩みを抱えることがある。困った言動に直面することもあり、同じことを繰り返しているうちに、介護する人にはイライラがつのり、どんどん言葉がきつくなってしまいがちである。
介護する立場から見ると、認知症の人の発言や行動は悩みの種かもしれないが、当事者にとっては、その発言と行動には考えや理由があるのだ。佐藤眞一氏は40年間にわたり認知症の人の心を研究し、その研究の中で、認知症の人への接し方や言い方が重要だということがわかったという。
新刊では、同じことを何度も質問されるケースに対し「さっきも聞いたでしょ?」ではなく「カレンダーにメモしておくね」、迷子になるケースでは「どこに行ってたの!?」を「そろそろご飯の時間だから帰ろうか」に言いかえるなど、おすすめの言いかえフレーズを「○×」形式でわかりやすく掲載している。
(画像はプレスリリースより)

認知症心理学の専門家が教える 認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ - ディスカヴァー・トゥエンティワン - Discover 21
https://d21.co.jp/book/detail/978-4-7993-3002-9