4割が毎食「市販の介護食品」を利用
介護マーケティング研究所by介護ポストセブンは3月19日、「市販の介護食品」に関する利用実態調査の結果を発表した。
本調査は、現在、介護やケアが必要な家族がいて、かつ、その家族に対し、市販の介護食品を使用している人々を対象に、2024年12月27日から2025年1月17日までの期間に実施された。有効回答数は4,443名である。
調査によると、「基本的に毎食」が14.16%、「1日に1回程度」が27.11%となり、合計約4割が「毎日」利用していることがわかった。
さらに「週に2~3回程度」が31.33%、「週に1回程度」が10.99%と、週に1~3回利用する人も4割にのぼった。
介護食品の利用は調理負担の軽減が主流
利用状況では、「調理の時間がないとき」が61.75%、「調理が大変なとき」が53.46%と、調理の負担軽減を理由とする回答が多数を占めた。
また、「メニューの品数を増やしたいとき」や「栄養補助として利用したいとき」といった回答も見られ、利便性だけでなく、食のバリエーションや栄養補給の手段として活用されていることがわかった。
介護食品を選ぶ理由は利便性と安全性
市販の介護食品を使用する理由について、「調理の効率化(手間や時間の削減)」が56.63%と最も多かった。これは、前述の利用シーンとも一致する結果である。
続いて、「嚥下や噛みやすさに配慮されているから」が53.01%、「栄養バランスや減塩など、栄養面に魅力を感じるから」が43.98%となり、利用者は食べる人の体調や安全性を考慮して商品を選んでいることも明らかになった。
介護食のキーワードは「便利」と「安心」
市販の介護食品を使う際の心理について、「便利で助かる」が67.17%、「調理の手間が軽減できる」が62.20%と、多くの人が利便性を実感している。
一方、「栄養面で安心」が38.70%、「噛みやすさ・飲み込みやすさが考慮されていて安心」が38.40%と、安全性に対する信頼も高いことがわかった。
(画像はプレスリリースより)
出典:【「市販の介護食品」についての利用実態調査】(介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン)

【「市販の介護食品」についての利用実態調査】(介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン)
https://kaigo-postseven.com/185288