利用者と介護者どちらのストレスもする排泄センサー
株式会社abaは4月4日、排泄センサー「ヘルプパッド2(Helppad 2)」の累計出荷台数が1,000台を超えたと発表した。
ヘルプパッド2は介護を受ける人と担う人、双方の心身の負担を和らげることを目的に開発された、施設向けの排泄検知センサーである。
排泄のにおいを検知して通知
ヘルプパッド2の最大の特徴は、ベッドに敷くシート型のセンサーが排泄のにおいを感知し、適切なおむつ交換のタイミングを介護者に通知する点にある。
排泄リズムに応じた対応が可能となり、利用者が排泄物と長時間接触することによる不快感を軽減できる。加えて、尿便漏れや空振りの回数も抑えられ、介護スタッフの業務負担も軽減する。
この製品の開発は、創業者の宇井吉美氏が「介護する人の負担を減らしたい」との思いからロボット開発の道に進んだことに端を発する。
大学時代の実習先で、介護職員から「おむつを開けずに中を確認できるようにしたい」との声を聞いたことをきっかけに開発を開始。
利用者にも介護者にも装着の負担がかからない“非装着型”であること、そして尿・便の排泄を自動で検知できることを開発の核とし、10年以上にわたる研究開発の末、2023年10月に現行モデルであるヘルプパッド2の発売に至った。
現在では、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、医療機関などでの導入が進んでおり、「利用者の快適性向上と介護現場の負担軽減に大きく寄与している」との評価が広がっている。こうした評価を背景に、累計出荷台数が1,000台を超える実績を達成した。
(画像はプレスリリースより)

株式会社abaのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000044112.htmlHelppad2|空振り・尿便漏れを軽減する排泄センサー
https://helppad.jp/helppad2