初版の内容を全面的に刷新
11月7日、大誠会認知症サポートチームによる『楽になる認知症ケアのコツ』の改訂新版が技術評論社の「ポケット介護」シリーズとして発売された。新書判、248ページ、定価は1,760円(税込)である。
認知症介護研究・研修東京センター元センター長で、大誠会顧問・非常勤医師、認知症専門医の山口晴保(やまぐちはるやす)氏と、医療法人大誠会理事長で、社会福祉法人久仁会理事長、群馬県認知症疾患医療センター内田病院センター長、認知症学会専門医・指導医の田中志子(たなかゆきこ)氏が編者である。
同書は介護職や家族を介護している人、ケアマネジャーや介護福祉士、社会福祉士を目指す人、認知症当事者におすすめの書籍となっている。
付録「認知症初期症状11項目質問票」収録
「ポケット介護」の『楽になる認知症ケアのコツ』の初版が発売されたのは2015年のこと。当時のケアでは、認知症の人にどう接するかやそのコツなど、周りの人がどう変わるかが注目されていた。しかし、今は認知症の人もそうではない人も、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生することが基本理念になっている。
改訂新版ではオールカラーになり、表紙の中央に「本人の気持ちを中心に」という文字が配され、本人・家族・専門職が皆、笑顔で一緒の時間を過ごせるように「現場の知恵」がコンパクトな新書サイズにまとめている。
「本人の意思を尊重する認知症ケアへ」「認知症の人がより良く暮らすのための工夫」「そこにはものがたりがある」「専門機関やサービス、地域のサポートとつながろう」「認知症の経過と医療ケア-早期診断から看取りまで」の各章を掲載。付録として「認知症初期症状11項目質問票」が収録されている。
(画像は
Amazon.co.jpより)

【ポケット介護】楽になる認知症ケアのコツ 改訂新版 - 技術評論社
https://gihyo.jp/book/2025/978-4-297-15180-5