97%の家族が「以前より生活しづらくなった」
認知症のケアと患者の家族の支援に取り組んでいる「認知症の人と家族の会」(京都市)の調査によると、認知症患者を介護する家族の約97%は以前より生活がしづらくなったと考えていることがわかりました。
産経新聞の報道によると、同会では認知症の人を介護中の家族を対象に調査を実施、557人から回答を得ました。調査結果によると、「家族が認知症になってから生活のしづらさ」が「かなり増えた」と答えた人は65・2%。「少し増えた」と答えた人(31・6%)と合わせると、96.8%もの家族が「生活がしづらい」と感じていることがわかりました。
理由は「ストレス」「時間管理」など
さらに「生活のしづらさ」を感じる理由を尋ねたところ、多かった回答は「ストレスや疲労感が増した」(76・7%)「自由に使える時間がなくなった」(51・7%)「時間のやりくりが難しくなった」(45・2%)(複数回答可のため重複あり)などでした。
産経新聞の報道によると、同会では
「生活しづらさを感じている人は予想以上に多かった。具体的にどういう支援が望まれているのか、さらに切り込んだ調査をしていきたい」
と話しています。

認知症患者介護家族 「生活しづらさ感じる」(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120430/bdy12043010270000-n1.htm公益社団法人 認知症の人と家族の会
http://www.alzheimer.or.jp/