なぜ減らない振り込め詐欺
平成23年、千葉県の振り込め詐欺被害は、757件、約12億2千万という。件数、被害額ともに前年に比べ約3倍に増加していているということだ。
平成23年振り込め詐欺の被害について
平成22年、303件4億4千万円。平成23年、757件12億2千万円。平成23年の被害者のうち、女性が約83.9パーセント、65歳以上が約73.3パーセント
(画像・引用とも、千葉県報道発表資料より)
振り込め詐欺の被害の大半は、高齢者が一人で家にいるときに電話を受けることから始まっている。不信と感じてもつい、話し込んでしまう傾向があり、後戻りができなくなってしまう。ニュースなどで報じられているので「私はだまされない」と思っている人ほど引っかかってしまうのが、何とも不思議な現象だ。
今回、従来から行っている啓発に加えて、荷物や牛乳の宅配時、美容院で施術などの時に身近な話題として語りかけることでいっそうの啓発を行うこととした。
啓発の概要
今回協力の業種は3つ、どれも手から手、あるいは対面で高齢者と出会う可能性があるのが特徴だ。
ヤマト運輸は、宅配の荷物の配達時に啓発チラシを手渡し、声かけをする。対象は高齢者が主である世帯(10万世帯:ヤマト運輸千葉主管支店および船橋主管支店管内)。
牛乳宅配業者は宅配牛乳の料金収納時などに啓発チラシを手渡し、声かけをする。対象は契約の約10万世帯(うち6割程度は高齢者が主である世帯)。
千葉県美容業生活衛生同業組合の協力による啓発は、美容の施術時に振り込め詐欺を話題として手口の紹介や注意を呼び掛ける。対象は顧客のうち、主として高齢の女性。5月から実施で店舗数は県内約3,300店舗。

千葉県報道発表資料/宅配業者等の協力による振り込め詐欺撲滅に係る啓発実施について
http://www.pref.chiba.lg.jp/seikouan/press/2012/