医師の7割が延命治療は控えてほしいと回答
医師や医療従事者向けの情報サービスサイトを運営する株式会社ケアネットは、医師会員1,000人に対し「自分自身の延命治療」に対する意識調査を11月実施した。
※プレスリリースより
日本救急医学会で、2007年に延命治療の中止手順についてのガイドラインができ、またエンディングノートなどの流行など、延命治療のあり方が変化しつつある。そのことを踏まえ、万が一事故・病気などで自分自身が意識などの回復が見込めない場合、その対応をどう考えているか尋ねたもの。
結果概要
調査方法 :インターネットリサーチ
調査対象 :医師・医療従事者向け専門サイト「CareNet.com」医師会員
有効回答数 :1,000サンプル
調査日時 :2012年11月15日(木)~16日(金)
7割の医師が「自分の延命治療は控えてほしい」と回答した。自分で思考できて初めて生きていると考え、だんだん状態が悪くなる姿をさらしたくないといった生き方に関する考えのほか、
『家族の精神的・経済的負担が大きすぎるのを普段から見ているため』『(回復が見込めないなら)お金と医療資源は必要な人のために使わなければいけない』
など、医師ならではの声が上がった。
2割強の医師が「家族の判断に任せたい」と回答。
『死を家族が受け容れられるかどうかにかかっているから』『死は自分の問題ではなく、生者にとっての問題だから』といった意見のほか、『負担がかかるのは家族なので判断を任せたい』
とする声も上がった。
結果として、約5割の医師が、自分の延命治療に関する希望を外部に表明。希望はあるが表明していないと回答したのは全体の4割強。そのほか「家族に口頭で伝えている」「書面に残している」など約半数が何らかの形で外部に表明しているという結果となった。

@Press/株式会社ケアネット プレスリリース
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