就職成功の秘訣は比較検討か
介護新卒向け就職情報サービス「ケアガク」(株式会社エス・エム・エス運営)は、同社が運営する介護福祉職向け求人・転職サービス「カイゴジョブ」の会員を対象とし、介護福祉業界への就職を目指す若者へのアドバイスとして、自分自身の就職活動に関するアンケートを行った。
(PR TIMES/株式会社エス・エム・エスプレスリリースより)
その結果、全体の5割の人が介護福祉業界で就職をする時に受験した法人数は1社であると回答、一方で全体の9割が介護福祉業界を目指す学生に「2~6社の受験」を勧めるという結果となった。
アンケートから
全体の52%は就職活動の際に1社の法人しか受験していないということが分かった。介護福祉系の学生たちは実習や国家試験の受験勉強などで多忙なことなどで、受験法人数は少なくなりがちで、勤務地やサービスの種などなどから1社を選んで受験、就職というスタイルが一般的となっているようだ。
しかし、本来受験すべきと思う法人数は2~3社が57%で最多、次に4~6社が31%という結果で両方をあわせて88%が2~6社の受験を勧めている。
また、新卒で介護福祉業界に就職をした国家資格保有者の会員のみを抜粋して集計すると、100%が2社以上の受験を勧め、そのうち4%は10社以上の受験を勧めている。
介護福祉業界での最初の職場選びのポイントは?
「教育研修制度」と「人間関係」、「給与」「サービス品質」「労働条件」との順になった。
結果として、給与や労働条件よりも、1社目は「教育研修制度」がしっかりしているところを勧める人が多かった。技術や経験を積むために組織として互いをサポートしあう風土を重視する人が多いためと考えられ、そのため「人間関係」という理由も多い。
また、本アンケートの自由記述では、15%の人が面接や施設見学で、職員同士がどのようにコミュニケーションをしているかを確認することを勧めている。また、20%以上の人が教育制度の内容をヒアリングするだけでなく、現場見学やボランティアなどで現場を見て、具体的にどのように仕事を教えているのかを確認することも勧めている。
アンケート結果から
すでに介護福祉業界で働いている多くの人が自分自身の就職活動法人数が少なかったと考えていた。しかし、勤務地やサービスの種別などから1社を選び入職、という従来の就職活動スタイルを勧めている人はほとんどいなかった。
介護福祉業界の就職も、一般企業の就職活動と同じように、複数社を受験して比較検討することが大切であり、職場見学やボランティアなどを行って、その職場の理解を深めることが大切であるという結果となった。

ケアガク
http://www.caregaku.com/PR TIMES/株式会社エス・エム・エスプレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/