認知機能の低下でも差が出た
ジョンソン・エンド・ジョンソン・グループの医薬品研究部門、ヤンセン リサーチ アンド ディベロップメント(米国)が2012年12月5日(現地時間)に発表のプレスリリースによると、ガランタミンの新規臨床試験の結果が発表された。
(Wikiメディアより引用)
それによると、死亡率が軽度から中等度のアルツハイマー型認知症治療薬ガランタミンを投与された患者群がプラセボ投与の患者群に対し有意に低下したことが示唆された。
また、ガランタミン投与群の患者は、2年後の時点でプラセボ投与群に対し認知機能の低下が有意に少なかったと、フロリダ州ハリウッドで開催された第51回米国神経精神薬理学会年次総会において治験担当医師が発表した。同試験はニュージャージー州タイタスヴィルのヤンセンリサーチLLCがスポンサー。
安全性などについて
安全性の主要評価項目は、死亡率、あるいは2年間の死亡例数とし。安全性の副次的評価項目は、2年間の治療途中で発生した重篤有害事象を含む、緊急処置を必要とする有害事象の発生件数となっている。
治療中緊急処置を要する有害事象(Treatment Emergent Adverse Event・TEAE)が1件でも発現した割合は、プラセボ投与群では約49%、ガランタミン投与群では54%。また、両群とも約12%パーセントの患者に重篤な有害事象が発生したことが報告されている。
しかし、TEAEの報告数はプラセボ投与群よりもガランタミン投与群のほうが多く、特に消化器系の障害(悪心、吐き気)の発現が顕著であった。
このリリースは英文プレスリリース抜粋の翻訳版として発表しているので、日本の状況を必ずしも反映したものではないことと、内容については英文コメントが優先されるので外部リンク参照。

英文サイト
http://www.janssenrnd.com/sites/default/files/pdf/PR TIMES/ヤンセンファーマ株式会社プレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/