ワコールがアンケート調査を実施
株式会社ワコールは、65歳以上の女性516名を対象に、ロコモティブシンドローム予防につながる“歩くこと”を日常生活でどのように取り入れているかについてのアンケート調査を実施した。
(画像はニュースリリースより)
平均寿命と健康寿命との差は約10歳
平成25年の日本人の健康寿命は、男性が71.19歳、女性が74.21歳で、平均寿命との差は男女とも10年前後となっている。
筋肉や骨などの運動器の障害により要介護となるリスクの高い状態を「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」と呼んでおり、日本にも多くの患者がいることが推測されている。
ロコモティブシンドロームは、メタボリックシンドローム・認知症と並び、寝たきりや要介護状態の3大要因とされていて、厚生労働省は、健康寿命を延ばすことを目的にロコモティブシンドロームの予防啓発活動を行っている。
まだまだ低い、ロコモティブシンドロームの認知度
アンケートによると、約8割がロコモティブシンドロームについて「知らない」「名称だけは知っている」と回答。一般的にはまだまだ浸透しているとは言えない状況が明らかになった。
また、回答者の約8割は「日頃から意識して歩くことを心がけている」そうで、歩く頻度は「週3、4日」という人が最も多かった。しかし、1日あたりの歩く時間は「1時間未満」が75.6%で、厚生労働省が提唱している目標値(時間計算にすると約69分)にはやや不足している。
半数以上に歩行についての悩みや不安が
歩行についての悩みや不安を聞いたところ、「ひざの痛み」や「疲れやすさ」「腰痛」など、半数以上に何らかの悩みや不安があることが明らかになった。
4人に1人は「何歳になっても高齢者と呼ばれたくない」と考えており、若さを保つには「趣味」「よく笑う」「適度な運動」に続いて、「よく歩く」を挙げている人が多い結果となった。

株式会社ワコールのニュースリリース
http://www.wacoalholdings.jp/news/