市場拡大が期待されている確定拠出年金
10月23日、株式会社SBI証券は、2017年9月末現在、確定拠出年金の投資信託残高が1,000億円を突破したことを発表した。
確定拠出年金には、掛金を加入者自身が拠出する「個人型年金(iDeCo)」と企業が拠出する「企業型年金」がある。SBI証券では、個人向けの「iDeCo」と同社が商品提供機関となる「企業型」の投資信託残高の合計が1,000億円を超えた。
個人投資家の資産形成を支援
昨年まで、「iDeCo」の加入者は、自営業者や勤務先に企業年金や企業型確定拠出年金がない会社に勤めるサラリーマンなどに限定されていた。今年1月から、公務員や専業主婦を含む原則すべての現役世代が利用できるようになり、今後の大きな市場拡大が期待されている。
「企業型」は、企業年金として厚生年金適用事業所単位で実施されているが、2013年の厚生年金保険法改正に伴って、企業年金の柱であった厚生年金基金の多数が解散、または、解散予定になっている。「企業型」は、厚生年金基金に代わる企業年金制度の1つとして、中小企業を中心に市場拡大が見込まれている。
SBI証券では、個人投資家の資産形成において、「iDeCo」が重要な制度であると位置付けし、2005年1月からサービス提供を開始した。そして、「iDeCo」を取り扱う金融機関で初めて、運営管理手数料を完全無料化するなどの先進的な取り組みを進めてきた。
確定拠出年金での投資信託残高が1,000億円を超えたことについて、SBI証券は、これまでの同社の取り組みに対する顧客からの評価結果であるとしている。
(画像はプレスリリースより)

プレスリリース 株式会社SBI証券
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