親の介護、自分なら…?
大学生の主人公が突然の出来事に直面する短編映画『ジブンゴト』が、1月13日からYouTubeで公開された。
大阪府豊中市を舞台に、介護の現実を若者視点でリアルに描き、自分事として捉えることの大切さを訴えかける作品。一般社団法人 豊中市介護保険事業者連絡会が企画監修し、No.Kが制作した
主人公は、大学生の凜。父は東京に単身赴任中で、母と祖母と3人で暮らしていた。大学生活、バンドの推し活、そこで出会った友達との交流。そんな充実した日々の中、父が突然、認知症になった。――そんな夢を見る。
父の認知症という想定外の出来事により、凛の日常は一変する。介護に追われる中で失われていく自分らしさ、そして時間の重み。現代の若者が抱く不安と希望が等身大で描かれている。
凛は夢の中で直面した問題は、未来の日本で起こる現実であることに気づく。そして、少しでも介護の現状や問題を「ジブンゴト」にしてもらえないかと考え始める。
尊厳を維持しながら、愛する人を支えながら自分自身の人生も守っていく、そんな未来に向けて凛は動きだす。
団塊の世代が85歳以上となる2035年を目前に控えて
この映画は、2035年に予測される深刻な介護人材不足という現実を背景に、介護の重要性を訴えかけている。
映画『ジブンゴト』からは、介護は「突然やってくる」こと、若い世代にとっても介護は「ジブンゴト」であること、「介護と仕事・学業の両立」、「介護人材不足」など、介護の現実を改めて見つめ直すきっかけが散りばめられている。
介護職従事者にとっては、利用者とその家族の思いや葛藤に寄り添うことの大切さ改めて考え直す機会になりそうだ。また、家族の介護をしている人にとっては、今がまさに「ジブンゴト」の真っ直中だ。凛の経験に共感し、同じ経験をしている人と悩みや不安を共有できるかもしれない。
(画像はプレスリリースより)

株式会社No.Kのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000096443.html映画『ジブンゴト』公開先
https://youtu.be/i_k9ZH8o9xc