“家庭医そんそん”の【対話】哲学講義
医療や福祉の分野における対人支援職などに向けた新刊『ダイアローグ【対話】のはじめかた 医療・福祉にかかわる人のための対話哲学レッスン』が医歯薬出版から発売された。定価は2,860円(税込)である。
著者は鳥取大学医学部地域医療学講座准教授で、日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医、日本専門医機構認定総合診療専門医、自身のYouTubeチャンネル「Sonson's Academy そんそんずアカデミー」にて哲学、心理学、文学など大人の教養のための番組を配信している孫大輔氏である。
名だたる哲学者たちの考え方から実践例まで
「会話」と「対話」という言葉は、どちらも2人以上の人が言葉を交わすことだが、孫大輔氏は「対話」にはある程度の哲学や理念が含まれていると語る。「会話」は目的を持たない場合もあるが、「対話」は他者との言語や論理のやりとりを通して深い洞察や知恵に至る方法だとしている。
新刊では、「対話」とは何か、その哲学、ソクラテス、マルティン・ブーバー、エマニュエル・レヴィナス、ミハイル・バフチンといった哲学者の考え方を中心にわかりやすく解説。さらに、医療、ケア、福祉の現場における「対話」の実践例を紹介する。
「慢性的な痛みと不安を抱える患者とのダイアローグ」「アドバンス・ケア・プランニングに関するダイアローグ」「介護をテーマにしたダイアローグ」などを紹介。そのほか、地域・コミュニティにおける実践についても解説されている。
(画像は
Amazon.co.jpより)
ダイアローグ【対話】のはじめかた 医療・福祉にかかわる人のための対話哲学レッスン/医歯薬出版株式会社
https://www.ishiyaku.co.jp/