介護職のカスハラ実態を調査
株式会社SOKKINは5月29日、利用者からのカスタマーハラスメント(カスハラ)について行った「(介護士限定)患者との関わりに関する簡単アンケート」の結果を発表した。
調査は2024年5月10日から5月20日までの期間にインターネットを通じて実施され、介護士75名から回答を得た。
96%が利用者との関わりで困った経験あり
調査結果によると、96%の介護士が利用者との関わりで困った経験があると回答している。
特に多かったのが「ワガママ・言うことを聞いてくれない」で、39%を占めた。次いで「認知症患者の対応」の36%、「業務外の頼み事をされる」の15%と続く。
さらに深刻なのが、介護士へのハラスメントや暴力の実態だ。約9割が何らかの被害を受けたと回答しており、中でも身体的暴力は71%に上った。
一方、被害を上司などに報告して適切な措置がとられたケースは33%にとどまり、7割弱は泣き寝入りしている実情が浮き彫りになった。
職場の取り組みと課題
カスハラに対する職場の取り組みとしては、マニュアル作成が最も一般的だが、多くの職場でマニュアル通りに実践されていないことも判明した。
介護士からは、「マニュアルは存在するものの、その実施が不十分である」との声が多く上がっている。
(画像はプレスリリースより)
介護士のカスハラ実態調査 | かいごの森
https://kaigoshi-kyujin-kaigonomori.com/base/survey/1920/株式会社SOKKINのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000111846.html