介護業界の転職実態を調査
株式会社学研ホールディングス傘下のスキルアップ研究所は9月5日、「介護業界における転職者の転職後の実態に関する調査」の結果を発表した。
この調査は、全国の介護職に転職し、現在も介護職に従事している100人を対象に実施された。
転職理由「やりがいの欠如」が最多
調査結果によると、「介護職への転職を決めた理由」は「前職へのやりがいがなくなったから」が最も多く、45%を占めている。
仕事に対する意欲や満足感の喪失が、転職の大きな動機となっているようだ。
転職後に8割以上が資格を取得
転職後は、8割以上が新たに資格を取得していることも判明した。その中でも「介護福祉士」が最多で44%に達した。
多くの転職者が資格取得を通じて自らの市場価値を高めようとしており、介護業界では資格取得がキャリアアップにおいて不可欠であることがわかる。
転職満足度と条件の重視点
転職後の満足度についても調査が行われた。満足度を10点満点で評価してもらったところ、「短期的な条件を重視」したグループでは、70%以上が10点の満足度をつけている。
一方、「短期的・長期的な条件をバランスよく考慮」したグループでは、6点から8点の間に満足度が集中した。さらに、「長期的な条件を重視」したグループでは、7点から9点の範囲に満足度が集まっている。
今回の調査では、短期的なメリットを重視した転職は高い満足度を得る傾向があるものの、長期的な視点を併せ持つことで、より安定した満足感が得られることが示された。
また、資格取得に積極的な姿勢も見受けられることから、
企業側も、従業員が長期的に満足できる職場環境やキャリア支援を提供することが重要
(プレスリリースより)
であるといえるだろう。
※出典元:
スキルアップ研究所(画像はプレスリリースより)
株式会社学研ホールディングスのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006674.000002535.html