ケアマネ1人につき平均1.6人がBPSDで生活に支障
株式会社インターネットインフィニティーが8月10日から8月19日にかけて、「ケアマネジメント・オンライン」に登録する会員ケアマネジャー(居宅介護支援事業所に勤務)で、認知症によるBPSD(行動・心理症状)がみられる利用者を現在担当している312人を対象に、「認知症のBPSDに関するアンケート」調査を実施。その結果を9月10日に発表した。
同調査でケアマネ312人が現在担当している利用者数を調べたところ平均33.8人で、そのうち認知症と診断されているのは平均14.8人(利用者全体の43.8%に相当)だった。
BPSDがみられる利用者は平均5.1人(認知症利用者の34.5%に相当)で、このうちBPSDによって生活や人間関係に支障をきたしている利用者は平均1.6人(BPSDがみられる利用者の31.4%に相当)いることが分かった。
『在宅で療養している認知症の人にみられるBPSDの出現割合』を調べると、「興奮」が58.3%で最多。「同じ行為を繰り返す」と「不安」が同率の51.3%、「徘徊」が51.0%、「暴言」が49.0%、「幻覚」が47.1%などという結果が得られている。
介護家族の負担増と施設入居へのハードルも高める原因に
『利用者さんがBPSDによって生活や人間関係に支障をきたすと困ること』について質問すると、「介護家族の負担が増える」が最も多く79.8%。
次いで「在宅療養が続けにくくなる」が58.3%、「介護スタッフの負担が増える」が55.8%、「居宅介護サービスが受けにくくなる」が47.8%などとなった。
生活や人間関係に支障をきたすようなBPSDがあると、施設に入居させにくくなるとの回答もあり、自宅では荷が重い状況でも、預ける施設が見つからず、介護家族が疲弊するような状況が起こり得ることが分かっている。
また、認知症利用者の介護家族のうち、困った行動がBPSDである(認知症によって起こっている)ことを理解していない家族は、平均37.9%にも上るという結果も得られた。
出典元:「ケアマネジメント・オンライン」調べ
(画像はプレスリリースより)
ケアマネジメント・オンライン
https://www.caremanagement.jp/株式会社インターネットインフィニティーのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000199.000012000.html