「HAL 腰タイプ」を使用した運動プログラムを提供
公立大学法人 神奈川県立保健福祉大学が、自立支援ロボット「装着型サイボーグ HAL」を活用した介護予防プログラムに関する論文について、Experimental Gerontology に掲載されたと、9月25日に発表している。
同大学のヘルスイノベーション研究科では未病コンセプトに基づき、社会システムや技術の革新を起こせる人材の育成と、健康長寿社会を実現する研究活動を実践しており、その一環として今回、神奈川県立がんセンター臨床研究所や慶應義塾大学、湘南ロボケアセンター株式会社と、同介護予防プログラムに関する共同研究を実施。
筋力低下や筋肉量減少が原因でフレイルやサルコペニアと診断された高齢者に対し、装着型サイボーグ「HAL 腰タイプ」を使用した運動プログラムを提供。どのように改善するかを検証した。
プログラム完了者の通常歩行速度が平均で33%増加
ランダム化比較試験を行った結果、77人がプログラムを完了し、通常歩行速度が平均で33%増加した。
具体的には「HAL 腰タイプ」を使用したグループでは対照群と比較して、歩行速度が0.35m/秒改善。これにより要介護リスクが高い高齢者にとって、同運動プログラムが短期間でのサルコペニア改善に効果的で、地域において自立した生活を続ける有望な選択肢となる可能性が示されている。
(画像はプレスリリースより)
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公立大学法人 神奈川県立保健福祉大学 プレスリリース
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