調査結果から介護現場の疲弊が明らかに
株式会社SOKKINは11月22日、「介護士の働き方調査」の結果を発表した。
調査結果から、半数以上の介護士が業務量の多さに不満を感じていることなど、労働環境に多くの課題があることが明らかになった。
55%が「業務量が多すぎる」と回答
調査結果によると、まず業務量に関しては、55%が「業務量が多すぎる」と回答している。サービス残業を行っている介護士が14%存在することや、23%が勤務間インターバルを11時間以上空けられていない実態も判明した。
夜勤は「1~6回」が63%と最多だった。しかし、日看協のガイドラインを超える月に「9回以上」の夜勤をしている介護士も8%存在する。
有給休暇の取得日数は「6~10日」が最も多い。その一方で、年間5日以上の有給休暇取得が義務化されているにも関わらず、16%が取得できていないと回答している。また、7割以上が有給休暇を取りづらいと感じていることもわかった。
45%が働き方に「不満」と回答
働き方に関する回答では、「現在の働き方に満足していない」が45%にのぼった。
働き方に「満足」している介護士からは、「夜勤の翌日は休みが取れる」「勤務シフトの希望が通りやすい」といった意見や、「職員の人数は確保されているので、希望があれば有給取れる」「人間関係が良好で、アットホーム」といった意見が聞かれた。
これに対して「不満」を感じている介護士からは、「人が足らず常に厳しい状態」「残業しても残業代がない」といった意見や、「有給が勝手に組み込まれる」「職員が不足しているため有給が全く取れない」など、職場改善を求める声が上がっている。
また「職場に関して不満な事(自由記述)」を尋ねる質問には、人手不足による過重労働や低賃金、残業代未払いなどへの不満が多く寄せられた。
(画像はプレスリリースより)
株式会社SOKKINのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000093.000111846.htmlかいごの森
https://kaigoshi-kyujin-kaigonomori.com/base/survey/1989/