AI活用で調査の質改善と職員負担の軽減を両立
株式会社ウェルモ(以下、ウェルモ)は、兵庫県豊岡市(以下、豊岡市)と介護認定調査におけるAI活用によるDX推進に関する協定を締結したと、7月3日に発表している。
介護認定調査は高齢者の要介護度を判断する重要な業務であるが、聞き取りから記録作成に至るまでの作業が煩雑で、現場には大きな負担がかかっていた。
豊岡市では年間約5,000件の介護認定審査が行われているが、限られた人員で迅速かつ丁寧な調査と書類作成は難しく、市民からは「メモに一生懸命で話を聞いてもらえているのか不安に感じる」、調査員からは「顔を見てしっかり話を聞きたいが、メモを取ることに精一杯」といった声もあり、業務の効率化とサービス向上が求められていた。
これらを受けて、介護認定調査時の会話データを、介護認定調査資料に自動で変換する仕組みを、ウェルモの音声記録AI要約サービス「ミルモレコーダー」を用いて構築。メモにかけていた時間を高齢者との対話の時間に転換することで、調査の質改善と職員負担軽減の両立を目指す。
職員への研修や実証導入に向けた運用支援も実施
今回の協定では豊岡市から提供された実証フィールドと、認定調査における実際の音声を基に、同サービスを使用するだけで介護認定調査票作成可能なシステムを開発して提供。職員への研修や実証導入に向けた運用支援も行う予定だ。
ウェルモと豊岡市は、全国の自治体のモデルケースとなるべく、共同でプロジェクトを通じて得られた知見を広く公表していくとしている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ウェルモ プレスリリース
https://www.welmo.co.jp/news/20250703/株式会社ウェルモのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000018462.html