家族の介護に関する意識調査
株式会社チュウセツシステムは、30代~60代の男女300名を対象に「家族の介護に関する意識調査」を実施し、結果を2025年7月17日に発表した。親の介護に直面する世代の意識を把握することを目的としている。
「ICT化への期待」約7割
調査結果によると、家族に介護が必要となった際に介護施設の利用を視野に入れている人は60.3%。
その際、介護施設に見守りカメラや健康管理アプリなどのICT導入を「強く望む」16.0%、「ある程度望む」50.3%、合わせると66.3%だ。ICTによる利便性や安心感への期待が高まっていることが明らかとなった。
ICT化を望む理由としては「日常の様子が分かる」「健康状態の通知がある」「緊急時の対応が迅速になる」が上位を占めた。
ICT化への否定・認識不足も
一方で、ICT導入に否定的な理由には「監視されているような心理的不安」「入居費用の増加」「直接的な介護の減少」が挙げられている。
介護施設のICT化が人手不足の解消に繋がるかという問いに対しては「はい」が27.3%、「いいえ」が29.7%、「分からない」が43.0%と、社会全体での認識はまだ定まっていない。
ICT化に期待する声がある一方で、「人にしかできないケア」の重要性を訴える意見も多く、現場に即した理解とバランスが求められていることがうかがえる。
(画像はプレスリリースより)

株式会社チュウセツシステムのプレスリリース(PRTIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000166090.html