静岡県発!きっかけは県民の体験から
介護中であることを周囲に知らせるため、介護者が身につけるマークとして静岡県が作成した介護マークが全国へ広がりつつある。
認知症の人を介護・介助している際は、外見ではそれとわからないことが多いため、特に異性を介護している場合に誤解や偏見を受けやすい。静岡県では2009年7月に行われた意見交換会で紹介された「認知症の妻に付き添って女子トイレに入った際、周囲に冷たい目で見られた」という介護者の経験をもとに、2011年2月に介護マークが作成された。
熱心なPR活動の結果
静岡県では介護マークの作成後、積極的にPR活動を行い、昨年12月中旬には国に対してこのマークを全国へ普及するさせるよう要望。厚生労働省では即日「静岡県の取り組みを市町村へ情報提供するように」と通知。全国統一マークとしての普及が進むことになった。
静岡県健康福祉部長寿政策課の大石玲子課長は「全国で同じマークが使われれば、認知度が高まる。今後も普及と啓発に努め、介護する人にもされる人にも優しい社会を作りたい」とさらなる普及に期待している。

静岡県健康福祉部長寿政策課
http://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-210/chouju/kaigoyobou/kaigomark.html 厚生労働省「介護マーク」の普及について
http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/dementia/i01.html