年収1300万円以上では基礎年金額は半分に
読売新聞の報道によると、厚生労働省は民主党の年金作業チームがまとめた案に沿って、高所得者の基礎年金について、年収850万円以上の人を減額の対象とし、年収1300万円程度の人の受給額を半減させる案を社会保障審議会の年金部会に提示した。高所得者の基礎年金減額は、社会保障・税一体改革の一つとして行わることが決まっている。
現在受給中の人も減額。対象者は約24万人
厚労省案では将来の受給者だけでなく、現在受給している人も減額の対象となる。年収850万円以上の減額対象者は約24万3000人。年収850~1300万円程度の人の削減幅は今後の調整待ちだが、年収1300万円程度の人の受給額を半減させる方針はほぼ確定。この場合、40年間保険料を納めた人で、基礎年金額は約3万2000円となる。
基礎年金額の減額の実施は、消費税率が10%に引き上げられる2015年10月以降の見通し。

年収850万円以上で基礎年金を減額…厚労省案(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120214-OYT1T01058.htm第11回社会保障審議会年金部会資料(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000022giz.html