自動車部品メーカーならではの新技術を応用
東海ゴム工業(愛知県小牧市)が、本業の自動車部品メーカーとしての技術を活かし、寝たきり状態の要介護者の床ずれを防ぐマットレスを開発しました。同社が開発した薄いゴム製センサーを使って、マットレスを寝ている人の姿勢にあわせて自動的に変形させることで体圧を分散させ、床ずれを防ぎます。近く試験販売に乗り出す予定です。
介護者の負担も軽減されます
中日新聞の報道によれば、このマットレスでは東海ゴム工業が車のエンジン振動を打ち消すために開発中だった技術「ゴム製体圧センサー」が使用されています。マットレス内部には小さな風船がたくさん敷き詰められていて、厚さ約3ミリのゴム製体圧センサーの検知結果に応じて膨らんだり縮んだりします。それによっておしりなどに集中しがちな体圧を分散させることができるので、寝たきりの要介護者の姿勢を変える必要が少なくなり、介護者の負担が大幅に減るといいます。マットレスは5月下旬に行われる国際福祉健康産業展に出展され、モニター使用先を募る予定です。その後、12年度中の試験販売開始を目指しています。

自動で変形、床擦れ防止マットレス(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012031390140844.html東海ゴム工業株式会社
http://www.tokai.co.jp/九州大学
http://www.kyushu-u.ac.jp/九州大学病院
http://www.hosp.kyushu-u.ac.jp/index.php