両立は可能か?
第一生命保険株式会社のシンクタンクである、株式会社第一生命経済研究所は、全国の20歳から69歳までの年齢の、正社員として働いている人で、現在あるいは過去において親(配偶者の親を含む)の介護経験がある953人を対象にして「介護と仕事との両立に関するアンケート調査」を実施し、その調査結果をまとめた。
(画像は第一生命保険株式会社ニュースリリースより)
<調査の背景>介護保険制度が2000年に創設されてから12年が過ぎ、同制度により介護サービスの充実が図られている。しかし高齢化の進展に伴い、ますます要介護者が増えることが見込まれ、介護問題は多くの人が直面することになる。
介護支援体制の拡充が求められているが、最近では、単身、共働き世帯等の増加に伴い、働きながら介護をしている人に対する両立支援策の充実への関心も高まり、介護と仕事との両立を支援するため、育児・介護休業法において、介護休業制度などが定められいる。
しかし、育児休業よりも介護休業の方が男女ともに退職者の割合が高く、仕事との両立の厳しさがうかがえる。アンケート結果から実態が見えてくる。
調査の概要
この調査ではでは、953人のサンプルのうち、現在介護をしている472人と、過去に正社員として働きながら介護をしたことがある377人の合計849人を対象にした分析結果を使用した。調査はインターネット調査で行われた。実施時期は2011年9月22日~10月2日。
回答者の属性は以下の通り。
(画像は第一生命保険株式会社ニュースリリースより)
仕事を辞めたいと思うことがある人の69.0%が勤務先の両立支援制度、51.2%が家族の中での介護分担に不満がある。という結果など、詳細はニュースリリースを参照。
第一生命保険株式会社ニュースリリース
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news1204.pdf株式会社第一生命経済研究所
http://group.dai-ichi-life.co.jp/cgi-bin/dlri/top.cgi