自覚がないまま熱中症に。高齢者はとくに注意
昨年6月、熱中症により救急搬送された人は全国で1837人、そのうち42.3%が65歳以上の高齢者でした。
熱中症は、高温多湿の環境下で体内の水分や塩分のバランスが崩れることなどで、体内に熱がたまり、筋肉痛や大量の発汗、吐き気、倦怠感などの症状を起こします。さらに重症になると、意識障がいなどで死にいたる危険もあるため注意が必要です。
とくに高齢者は「汗をかきにくい」「暑さを感じにくい」といった特徴があり、自覚がないまま熱中症になる危険があるといわれています。
熱中症対策に「高温注意情報」などを活用
気象庁では熱中症対策として、今月下旬より「高温注意情報」の発表を開始。全国の都道府県を対象に、翌日または当日の最高気温が35度以上になると予想された場合に、熱中症への注意を呼びかけています。
また、熱中症にならないために、こまめな水分補給を心がける、室温が28度を超えないようにエアコンや扇風機を上手に使うことなどが大切です。
編集部 つつみ さえこ

「熱中症を予防して元気な夏を!」総務省消防庁※PDF
http://www.fdma.go.jp/html/data/tuchi2306/pdf/230614-1.pdf「高温注意情報」国土交通省 気象庁
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/kouon/index.html