人生最期の医療に関する調査 医療者編
NPO法人 高齢社会をよくする女性の会が、医師や看護スタッフを対象に、終末期医療に関する実態調査を実施。「人生最期の医療に関する調査 医療者編」としてその結果を発表しました。
※調査は、昨年12月から実施され、回答のあった医師131人、看護職97人の計228人の回答をもとにまとめたものです。
終末期医療では、家族の意見・本人の意思が不可欠
アンケートでは、「高齢者の患者・家族の終末期の医療方針について話す時、どんな困難を感じるか」の質問に、全体の約8割の人が「家族の意見が一致しない」と回答。次いで「本人の意思がわからない」が63.0%、「死を受け入れられない」が43.6%で上位を占めていました。
また、「終末期の担当患者について治療方針を決定する際、主な要素は何か」といった質問に、66.5%の人が「患者本人の意思」と答えており、次いで「家族の意向」が29.8%、「医師の方針」が0.9%でした。
調査結果から、終末期医療に関して医師または看護スタッフが求めるものは、「家族の意見の一致」「患者本人の意思」であることがわかりました。
編集部 つつみ さえこ

「人生最期の医療に関する調査 医療者編」NPO法人 高齢社会をよくする女性の会※PDF
http://www7.ocn.ne.jp/~wabas/enq_201303_i.pdf